フロボ(フロートボート)の出航準備の時短ができ、ボートの上を広く使えるようになる「自作シートデッキ」。
その製作手順やポイントを紹介します。
参考にしていただければ、使い勝手のよい、自分だけの一品を手にすることができます。
私は何年も前にシートデッキを製作してしまったため、その製作済みのシートデッキや手元にある材料を撮影した写真で説明していきます。
使用する材料については、下記の記事で紹介しています。
フロボの自作シートデッキ③ 材料編-その1-
フロボの自作シートデッキ④ 材料編-その2-
シートデッキの大きさは
シートデッキのベースとなる板材(コンクリートパネル)を切り出すため、サイズの検討を行います。
ちなみに、私はシートデッキが重くならないよう、最小限の大きさで設計しています。
板材の大きさは、ボートとアルミバーとの位置関係を確認しながら決定していきます。
まずはボートとフロート、アルミバーを組み立てます。

そして、仮組立したボートの上に切り出す前の板材を置いてみてください。
上の写真で、板材の横方向(赤い矢印)は、少なくとも前後のアルミバーを通すリングが取り付けられるだけの長さが必要となります。
板材の縦方向(水色の矢印)は、少なくともボート本体の幅程度の長さが必要となります。
参考までに私は、縦が約80㎝(赤い矢印方向)、横が約68cm(青い矢印方向)というサイズになっています。
ボート上を広く使いたい方は面積を大きくしてもよいと思います。
板材の大きさが決まったらカットしてください。
前側のリングの取付位置
カットした板材をボートの上に載せて、写真左側(ボートの前側)のアルミバーを通すリングの取付位置を決めていきます。(下の写真の板材はきちんとカットする前のもので、少し大き目です。)

板材を置いて、ボートの内部を除くとこんな感じになっています。

アルミバーを通したリングと板材の配置が下の写真のようになるように、別の板材で高さ調整をしながらリングの位置合わせをします。

前側に使う白いリングは樹脂サドルバンド(PPサドルという商品名で、GP40というサイズ、適合管外形48.6mm)です。
参考まで、私のシートデッキの取付位置はどうなっているのか、この部分を拡大すると・・・。

板材の前端から6㎝くらいの位置にリングを設置しています。
リングの下にある高さ合わせの板材の大きさは横方向が19㎝程です。
この長さはもう少し短くてもいいかもしれません。
そして、その高さ合わせの板材の厚みは・・・。

12㎜です。この部材はコンクリートパネルを切り出して使っています。

次に横方向の位置です。

リングの中心が、板材の左端から約12.5㎝の位置となっています。
このリングを左右に1つずつ取り付けるので、右側も同様に位置を決めます。
そして、下の写真で赤く囲ったこの部材も忘れずに。

この部材は、ボートの上でシートデッキが横にずれないようにするためのものです。
下に稚拙ながら自作のイラストを描いてみました。
ボートを前側から見た断面図で、イラスト内の青い部分がこの部材です。
このイラストで御理解いただけたら幸いです。

部材の切り出し、取り付けの位置決めができたら、早速板材に取り付けてください。
木材同士の取付は一度木工ボンドで貼り付け、乾いたら木ネジで固定すると強度も出て安心です。
リングも木ネジでしっかり取り付けてください。
これで下の完成写真のうち、赤で囲った部分の取付ができました。

以上が、前側のリングの取付でした。
次回は、後ろ側のリングの取付を紹介します。
では、また。
注意
シートデッキはボートの安全性に大きな影響を与えるパーツです。
この記事を参考に製作される場合は、御自分の判断で安全性に十分注意して御使用ください。
事故があった場合、筆者は責任を負いかねますので御了承ください。
コメント