約10年使い続けてきたフロボ(フロートボート)のフロートに割れが発生しました。
フロートを買い替えてしまうのが最も安全で、手っ取り早いですが、これまで使い続けてきた愛着もあるし、もちろんお金も節約したいので、できれば修理して使い続けたい。
そんな気持ちから、フロートの修理はできるのか、どのようにやるべきか考えます。
フロボの不具合に関する前回の記事はこちら
フロボを10年使ってわかった、壊れやすい部分はここ
買い替えた場合のお値段は
単純に、フロートを買い替えた場合のお値段はいくらになるのでしょうか。
ある販売サイトでは、片側のフロートだけで22,000円(税込)+送料となっています。
片方だけピカピカなのも変ですし、両方購入するとこの倍額ですね。
フロボ全体を買い替えた場合の金額と見比べるとちょっと躊躇してしまいます。
やはり、まずは修理が可能か検討してみます。
なお、前回の記事でも紹介していますが、フロートに割れが生じたのは下の写真にあるアルミバーを差す部分です。

フロートの材質は
修理ができるのか、どのように修理するかを考える上で、最初に確認するべきことは、フロートの材質です。
フロボの取扱説明書にはフロボ本体もフロートも材質は高密度ポリエチレンと表記されています。
しかし、ちょっと気になることがありました。
上述したフロートの販売サイトでは材質がポリプロピレンと表記されていたのです。
似たような名前のため紛らわしいですが、調べてみると、ポリエチレンは柔らかい樹脂で、耐候性が高い、ポリプロピレンは硬い樹脂で、耐候性が低いという違いがあるようです。
念のため、販売者である株式会社カーメイトのサービスセンターに問い合わせたところ、高密度ポリエチレンが正しい情報であるとの回答をいただきました。
そして、もうひとつ、フロートの修理については安全面の観点から推奨しておらず、破損が生じた製品は使用しないようにお願いしますとのことでした。
改めて、自己責任で慎重に進めていきたいと思います。
修理方法の検討
ここから、フロートの割れを直すため、いくつか修理方法を検討してみます。
【方法A】接着剤での修理
まずは、材質が樹脂であるため、手っ取り早いのは接着剤を用いての修理だと考えました。
早速、高密度ポリエチレンに相性が良い接着剤を探してみます。
しかし、調べてみてわかったのは、ポリプロピレンは接着剤ではつきにくい材料であるということです。
一般的な多くの接着剤では接着することができず、ポリプロピレンに対応したものを選ぶ必要があります。
そして、なんとかポリプロピレンを接着することができる商品をいくつか見つけることができました。
接着剤を用いて修理をするのであれば、フロートと同じ素材であるポリプロピレンの板材(下のイメージ写真では黄色い部分)を用意して、割れが生じている部分の上から接着剤で貼り付けるという方法を考えました。

非常に手軽にできる方法ですが、経年による劣化、太陽光による劣化、熱収縮による影響などによって、接着剤の強度が低下する懸念は残ります。
溶接による修理
続いて考えたのは、溶接による修理です。
調べてみると、ポリプロピレンの融点は約160℃で、半田ごてなどで熱すると簡単に溶かすことができます。
溶着が可能なプラスチックのひとつであり、熱溶着は一般的に使用されている方法とのことです。
同じ材質同士で溶着すればしっかり接合することができると考えたからです。
溶接のやり方は2通り考えました。
【方法B】突き合わせ溶接
まずはシンプルに割れが生じた部分を溶かしてくっつける突き合わせ溶接です。
下の写真の黄色く着色した部分を溶かしてお互いをくっつけます。
これを表裏両面で行います。

しかし、この部分は厚さが4mmしかありません。
ここは常に力のかかる部分であり、表裏両面を溶接しても十分な強度が出るか、若干の不安が残るところです。

【方法C】溶接棒を用いた溶接
続いては、溶接棒を溶かしてくっつける方法です。
ポリプロピレンの材質でできた溶接棒を用意し、これを溶かして割れた部分の上に盛り付けます。
このときに母材(フロート)の表面も溶かし、溶けた溶接棒と母材が一体となるようにして強度を出していきます。

この方法は4mmしかないこの部分が厚みを増すことになるため、強度のアップにつながると考えられます。
作業の際に、溶接棒と母材をうまく溶かして一体化できるかが、強度や耐久性に影響を与えそうなので、ちょっとした練習が必要そうです。
【方法D】ワイヤーによる補強
最後に考えたのが、ワイヤーによる補強です。
言葉だけではわかりにくいですが、割れが生じている部分を跨ぐように、細いステンレスワイヤーを溶かして埋め込みます。
下の写真のようなイメージです。

わかりやすいように少し太めのワイヤーを使って撮影しましたが、実際はもう少し細いものを使います。
ワイヤーとその周辺の母材を熱して、ワイヤーを表面に埋め込んで一体化させます。
ステンレスワイヤーは、鉄筋コンクリートの中に埋め込まれた鉄筋の役割をイメージしています。
母材の溶かし加減に慣れが必要そうです。
また、単独で行うより、他の方法と組み合わせることに向いていそうな方法です。
まとめ
ポリプロピレンでできたフロボのフロートに割れが生じたため、修理の方法を検討しました。
考えた方法は以下の4つです。
- 【方法A】接着剤で同材質の板材を貼り付けての修理
- 【方法B】割れの生じた部分を熱して溶かし合わせる突き合わせ溶接
- 【方法C】割れの生じた部分を跨ぐように溶接棒を溶かして盛り付ける溶接
- 【方法D】割れの生じた部分を跨ぐようにワイヤーを埋め込んで修理
接合後の強度が十分か、実際にやってみないとわからないため、いきなり本番ではなく、ちょっとした実験のようなものをやってみたいと思います。
では、また。
注意
販売者である株式会社カーメイト様はフロートの修理については安全面の観点から推奨していません。
この記事を参考に修理などされる場合は、御自分の判断で安全性に十分注意して御使用ください。
事故があった場合、筆者は責任を負いかねますので御了承ください。


コメント