フロートボートで釣りをしていて、「まっすぐ進んでくれない」「風で艇がくるくる回ってしまう」と感じたことはありませんか。
私も、フロボでの釣りを始めた当初はそうでした。
キャストしようと構えるたびに艇の向きが変わり、狙ったコースにルアーをなかなか通せない。
この悩みを解決してくれたのが、今回紹介するラダー(舵)です。
ラダーなしでの釣りはストレスを感じてしまうため、大切な装備のひとつとなっています。

フロートボートの装備のまとめ記事はこちら→フロートボートの費用はいくらかかる? ~装備一覧と総額、始め方の実態~
ラダーとは:艇の後ろに付ける「板」
ラダーとは、ボートの後端に取り付ける板のことです。私のフロートボートでは、シートデッキ(リアデッキ)の後部に取り付けています。
効果は大きく2つあります。
その1:直進性が上がる
エレキで進むとき、艇がまっすぐ走るようになります。ラダーが水の抵抗を受けて、艇の後ろを「押さえて」くれるためです。
その2:止まっているときに回らない
実はこちらのほうが、釣りへの影響は大きいかもしれません。風や波で艇がくるくる回ったり、横に流されたりするのを防いでくれます。
キャストしている間、艇の向きが安定している。この当たり前のことが、ラダーなしでは意外と難しいのです。

なぜスモールボートほどラダーが効くのか
ここは少し理屈の話です。
フロートボートやコンパクトカヤックは、喫水が浅い——つまり水に沈んでいる部分が少ない艇です。浅場に入れるという大きな武器がある一方で、水中で「踏ん張る」部分が少ないという弱点も抱えています。
だから風を受けると、簡単に流されたり回されたりしてしまう。
ラダーは、この弱点を補うための道具です。
水中に板を1枚下ろすだけで、艇が水を掴む力が生まれます。
大きなボートより、むしろフロボのような小さな艇でこそ、効果を実感しやすいパーツだと思います。
私のラダーのセッティング

私の使っているラダーは、取り付け部分が90度回転するタイプです。
(10年近く前に購入したもので、現在は販売されていません。近い製品は後ほど紹介します)
- 陸上・移動時 — 板の部分を上に跳ね上げた状態で取り付け
- 水上に出たら — 下げて使用

跳ね上げた状態でも、下ろした状態でも、ラダーにあいた穴に金属のピンを差して固定します。

深さの調整もできます
ラダー本体の軸には複数の穴があいていて、水中に潜らせる深さを調整できます。

フロートについている汚れの位置が、だいたいの水面の高さになります。この写真で、私のセッティングの深さがお分かりいただけると思います。

深く入れるほど効果は強くなりますが、浅場では底に当たりやすくなります。自分のフィールドに合わせて調整してください。
ラダーの選び方:3つのポイント
これから購入を考えている方のために、選ぶときの基準をまとめます。
ポイント1:材質(アルミ or ステンレス)
主流はこの2つです。
- アルミ製 — 軽い。私が使っているのはこちらです。フロボ・カヤックのように軽量化が効く艇では、この差は無視できません
- ステンレス製 — 丈夫で錆に強い。同じ大きさならばアルミ製より重くなります
手で運ぶスモールボートなら、アルミが基本でよいと思います。
ポイント2:上げ下げの方式
- 跳ね上げタイプ — 板を上に跳ね上げる方式。製品数が多く、主流です
- スライドタイプ — 上下にスライドさせる方式
私は跳ね上げタイプを使っていますが、離着岸のたびに操作する部分なので、自分が扱いやすいほうを選ぶのが正解です。
ポイント3:角度・深さの調整ができるか
前述のとおり、深さを調整できると、フィールドの特性や自分の好みに合わせられます。
私のラダーと、いま買うならこれ
私はフロートボートで自作のシートデッキを使用しているため、その後端につけることができるタイプのラダーと、フロートボート本体にそのままつけるタイプのラダーをそれぞれ紹介します。
自作シートデッキにつけることができるタイプ
正直にお伝えすると、私が使っているラダーは、現在は販売されていません。
10年近く前に購入したもので、いまも問題なく現役です。
ですので、ここでは「私の使っているものと、形状・機能が最も近い現行品」を紹介します。
私が今から買い直すとしたら、この中から選びます。
私のラダーに最も近い、アルミ製の跳ね上げタイプです。
(本体部分:アルミ製、クランプ部分:ステンレス製)
いずれも、深さ調整も角度調整も可能で、使い勝手はほぼ同じと考えてよいと思います。
下記の2商品は大きさや重さなどの仕様がほぼ同じで、私が買い直すなら、まずこれらを検討します。
フロートボート本体にそのままつけるタイプ
こちらはフロートボート専用品です。
板の部分を回転して跳ね上げるタイプです。
使っていて分かった、正直な注意点
跳ね上げを忘れると危険です
離岸・接岸の際や、岸際に引っ掛けたルアーを回収するときは、ラダーが水底に干渉するため跳ね上げます。
浅場では必須の操作です。
逆に、下げ忘れることもあります
私はときどき、跳ね上げたまま釣りを始めてしまいます。
そして艇がくるくる回って思い通り操船できないことで、ようやく気づくのです。
これはこれで、ラダーの効果の大きさを実感する瞬間でもあります。
「あるとないとで、こんなに違うのか」と。
取り付け場所の確認を
ラダーは艇の後端に取り付けます。
私はシートデッキの後部に付けていますが、艇の構造によっては取り付け位置の工夫が必要です。
自作デッキを作る際に、ラダーマウントの位置も考えておくと後が楽です。
→ 関連記事:フロートボートの自作シートデッキ 完全ガイド
まとめ
- ラダーは艇の後端に付ける板。直進性を高め、風で回されるのを防ぐ
- 喫水の浅いスモールボートほど、効果を実感しやすい
- 選び方は「材質(アルミが軽い)」「上げ下げ方式」「深さ調整の可否」
- 浅場では跳ね上げる。ただし下げ忘れに注意
「フロボが思い通りに動かない」という悩みは、操船技術だけではなく、艇のセッティングでも改善できることがあります。
ラダーはその代表格です。
ボートで釣りをされる方には、ぜひ使ってみていただきたい道具です。
では、また。


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