フロボの自作シートデッキ⑧ 製作編-その4-

フロートボート

フロボ(フロートボート)の出航準備の時短ができ、ボートの上を広く使えるようになる「自作シートデッキ」。
その製作手順やポイントの第4回です。
自分だけの一品を手にするために、早速作業を進めていきましょう。

今回は、自作シートデッキの固定強度の肝となる、金属プレートの取り付けを紹介します。

製作の第1~3回記事は以下からご覧ください。
フロボの自作シートデッキ⑤ 製作編-その1-
フロボの自作シートデッキ⑥ 製作編-その2-
フロボの自作シートデッキ⑦ 製作編-その3-

使用する材料については、下記の記事で紹介しています。
フロボの自作シートデッキ③ 材料編-その1-
フロボの自作シートデッキ④ 材料編-その2-

シートデッキの重要部分

下の写真にあるシートデッキの前側のリング(青く囲った部分)、後ろ側のリング(赤く囲った部分)は以前の記事で取り付けを説明しました。
今回はボート後端部にシートデッキを固定するための金属プレート(ピンクで囲った部分)を取り付けます。

ボートを組み立てる際、ボートの後部には3つのへこみがあるので、ここにシートデッキに取り付けられた金属プレートを差し込んで固定します。

下の写真のように、ボート後端のへこみに金属プレートを差し込みます。
金属プレートそのものの強度はもちろん、金属プレートの固定部分にも強度が求められ、シートデッキの構造において、最も重要な部分です。

金属プレートの取り付け位置

金属プレートの取り付け位置を決める前に、まずは前側のリングにアルミバーを通して固定してください。

次にボート後端に回り、金属プレートの取り付け高さを調整する部材を取り付けます。
部材で高さ調整をするイメージは下の写真のような感じです。
私はこの部材には18mmの厚さのものを使用しています。

私のシートデッキに取り付けてある部材のサイズを参考に写真に記載してみました。

この部材を位置合わせして木工用ボンドで仮止めします。
ボンドが乾いて固まったら木ビスでしっかり固定します。

次に金属プレートの取り付け位置を決めます。
取り付け位置のイメージは下の写真のようになります。
ボルト穴の位置をマーキングしてください。

シートデッキをボートに固定するにあたって、この金属プレートは一番力のかかる部分なので、取り付け枚数は多い方が安心です。
下の写真のように、ボート後部のへこみは3か所あります。
このへこみに金属プレートを差し込むような形となります。
私は当初、3か所のへこみに1枚ずつ金属プレートを取り付けましたが、使っていくうちに、更なる強度を求めてだんだん枚数を増やし、最終的には8枚取り付けることになりました。

ボルトの長さ

金属プレートの取り付け穴の位置が決まったらドリルなどで穴を開けてください。
いよいよ金属プレートを固定していきますが、使用するボルトの長さは重要です。
短すぎると固定できませんし、長すぎるとシートデッキの上面に出っ張ってしまい邪魔になります。
私のシートデッキの場合、部材それぞれの厚みは、コンクリートパネルが12㎜、高さ合わせの部材が18㎜、金属プレートが3mmなので、ボルトのネジ部分の長さは33mmは必要となります。

爪付きナットの取り付け

シートデッキの上面にボルトが出っ張ることなく、しっかりとした強度で金属プレートで固定するには、爪付きナットを使うのがお勧めです。
木材側に爪の付いたナットを打ち込み、ボルトで締め付けて固定します。

爪付きナットの使い方について端材を使って簡単に説明します。
まずボルト穴を開けます。

この穴に爪付きナットを差し込みます。
今回の製作では、金属プレートはシートデッキの裏側に取り付け、裏面からボルトを通しますので、爪付きナットはシートデッキの上面に取り付けることになります。

爪付きナットを金づちで叩いて平らになるまで埋め込みます。
端材に打ち込んだので部材が割れてしまっていますが、お気になさらず。

そして裏側からボルトを締めます。

このように上部が出っ張ることなく取り付けることができます。
一方、一般的なナットを使って固定すると下の写真のように出っ張りができて、シートデッキが使いにくくなってしまいます。

金属プレートの取り付け

金属プレートの穴の径にもよりますが、木ネジよりボルトで固定した方が強度が期待できます。
金属プレートの穴にボルトが入らない場合は木ネジでしっかり固定してください。
それぞれの金属プレートが固定できたら今回の作業は完了です。
では、また。

注意
シートデッキはボートの安全性に大きな影響を与えるパーツです。
この記事を参考に製作される場合は、御自分の判断で安全性に十分注意して御使用ください。
事故があった場合、筆者は責任を負いかねますので御了承ください。

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