約10年使い続けてきたフロボ(フロートボート)のフロートに割れが発生しました。
フロートを買い替えてしまうのが最も安全で、手っ取り早いですが、これまで使い続けてきた愛着もあるし、もちろんお金も節約したいので、できれば修理して使い続けたい。
前回、フロートの修理方法をいくつか考えたので、どの方法を採用するかを検討し、本番前の予行演習を行います。
フロボの不具合や修理方法検討に関する前回の記事はこちら
フロボを10年使ってわかった、壊れやすい部分はここ
フロボのフロートの割れは修理できるのか
どの方法を採用するか
前回、ポリプロピレン製のフロートの割れを修理するため、以下の4つの方法を考えました。
【方法A】接着剤で同材質の板材を貼り付けての修理
【方法B】割れの生じた部分を熱して溶かし合わせる突き合わせ溶接
【方法C】割れの生じた部分を跨ぐように溶接棒を溶かして盛り付ける溶接
【方法D】割れの生じた部分を跨ぐようにワイヤーを埋め込んで修理
今回はどれを採用するか検討していきます。
その中で、接着剤を用いる【方法A】については、修理した部分を、太陽光や熱収縮の影響を受けながら長期間に渡り屋外で使用することになるため、経年劣化や紫外線による強度低下のおそれがあると考え、今回の候補からは外すことにしました。
したがって、【方法B】【方法C】【方法D】の3つを試してみたいと思います。
試すといっても、いきなりフロート本体でやってみるのではなく、同じ材質のもので模擬的に試します。
練習台の準備
身の周りでポリプロピレンの材質でできたものを練習台にしようと思います。
ポリプロピレンでできているものを調べてみると、タッパー等の食品容器、衣装ケース、洗剤ボトル、クリアファイル、バケツ、洗面器など、いろいろあるようです。
早速家の中をゴソゴソし、練習台にしても怒られそうなものを探しました。
そして見つけ出したのは、もう使っていない洗剤容器です。
色もフロートと同じでちょうどよいです。

この容器から比較的平たい部分を切り出します。

更に切って、練習台とします。

準備完了です。
【方法B】割れの生じた部分を熱して溶かし合わせる突き合わせ溶接
まずは突き合わせ溶接をやってみます。
下の写真のように、一度切断した部分の接合を試みます。
ポリプロピレンを熱するのは半田ごてです。

半田ごてはごく一般的な電気工作用のものを使っています。
突き合わせた部分が作業中にずれないように、最初に上下2か所を点溶接します。

これで部材同士が動かないので、接合しようとしている断面がずれてしまうことを防げます。
続いて、突き合わせた部分をなぞるように溶かしながら溶接します。
接合部分の全長を溶接するとこのような感じになります。

写真で見るととてもヘタくそですね。
懲りずに裏面も同じ作業をします。

見た目はともかく、作業は簡単でした。
一応接合できたので、接合部の両端を手で持って引っ張ってみたところ、全くびくともしません。
手で引っ張るだけでは大した力をかけることができないため、どの程度の強度があるのかわかりませんが、がっちり接合できていることは感じることができます。
半信半疑でやってみたので、これは意外でした。
【方法C】割れの生じた部分を跨ぐように溶接棒を溶かして盛り付ける溶接
次に、溶接棒を溶かして盛り付ける溶接です。
ポリプロピレン材質の溶接棒は販売されているので簡単に入手することができます。
今回は練習台となるポリプロピレン製の容器から細長く部材を切り出し、溶接棒の代用とします。

突き合わせ溶接の時と同様、最初に接合部の上下2か所を点溶接します。
続いて、溶接棒を半田ごてで溶かしながら母材も熱します。

そして、溶けたもの同士が混ざり合うようにしながら、接合部分を跨るように盛り付けます。
盛り付け部分をだんだん大きくして接合したのが下の写真です。
こちらもびっくりするくらいヘタくそですね。(笑)

慣れればもっときれいな仕上がりにできると思いますが、作業は簡単でした。
接合後に両端を引っ張ってみたところ、こちらもがっちりついてびくともしません。
この方法も強度は十分であると感じました。
【方法D】割れの生じた部分を跨ぐようにワイヤーを埋め込んで修理
最後に、ワイヤーを埋め込んで接合する方法です。
ワイヤーはステンレス製の細いものを使い、下の写真のように接合を跨ぐような位置に埋め込みます。

これまでと同様、最初に接合部の上下2か所を点溶接します。

そして、早速ワイヤーを半田ごてで熱しながら、押し付けるように少し力をかけ続けます。
すると、最初にワイヤーが高温となり、その高温となったワイヤーが母材のポリプロピレンを溶かします。
そのまま力をかけ続けることで、ワイヤーは母材の中に溶け込んでいきます。

上下2本のワイヤーを母材の表面に埋め込んで終了です。

こちらも接合方法も簡単に行うことができました。
接合後に両端を引っ張ってみたところ、こちらもがっちりついてびくともしません。
この方法も強度は十分であると感じました。
まとめ
割れが発生したポリプロピレン製のフロートを修理するため、同じ材質の練習台を用いて、以下の3つの接合方法を試してみました。
【方法B】割れの生じた部分を熱して溶かし合わせる突き合わせ溶接
【方法C】割れの生じた部分を跨ぐように溶接棒を溶かして盛り付ける溶接
【方法D】割れの生じた部分を跨ぐようにワイヤーを埋め込んで修理
その結果、どの方法も作業は簡単で、予想以上にがっちり接合することができました。
今回割れが生じて修理しようとしている部分は、水の侵入を防ぐことができればよいというものではありません。
アルミバーを通す部分であるため、フロボを使用する際に結構力がかかります。
そのため、接合部の強度はできるだけ高くしたいと考えています。
幸い、今回試した接合方法はいずれも併用することができます。
そのため、本番の修理では3つの方法の併用としたいと思います。
次はいよいよ本番です。
では、また。
注意
販売者である株式会社カーメイト様はフロートの修理については安全面の観点から推奨していません。
この記事を参考に修理などされる場合は、御自分の判断で安全性に十分注意して御使用ください。
事故があった場合、筆者は責任を負いかねますので御了承ください。


コメント