最初に、大事なことを書いておきます。
今回紹介するのは処方薬です。
医師の診察を受け、処方してもらわなければ手に入りません。
この記事を読んで、ご自分で薬を入手しようとすることは、絶対になさらないでください。
そして私は、医療の専門家ではありません。以下はすべて、一人の患者としての体験です。
そのうえで——この記事でいちばんお伝えしたいのは、薬のことではありません。
「医者に、一言相談してみてください」ということです。

お腹の悩みと向き合うシリーズです。
① 腹巻で冷やさない ~モンベル ジオライン ウエストウォーマー~
② 整腸剤で整える ~ビオスリー+エビオス錠~
③ 医療の力を借りる ~過敏性腸症候群と診断されて~ 今回
朝の通勤電車が苦手でした
腹巻の話、整腸剤の話と続けてきたこのシリーズですが、実は書いていなかったことがあります。
朝の出勤ラッシュの電車で、しばしばお腹がゴロゴロしていました。
満員電車ですぐには降りられません。
次の駅までどれくらいか、頭の中で計算する。
途中下車してトイレに駆け込むこともありました。
これが、毎朝ではないにせよ、繰り返し起こる。
その「いつ来るか分からない」という緊張が、結構なストレスでした。
数十年、しょうがないと思っていました
そして私は、これを20代のころから数十年間、「体質だから仕方ない」と思って生きてきました。
病院に行こうと考えたことは、ほとんどありません。
- 「腹が弱い」のは病気ではないと思っていた
- 医者に言うほどのことではないと思っていた
- 言ったところで、どうにもならないと思っていた
同じように思っている方が、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
→ シリーズ前回:腹の弱いアングラーが、7年かけてたどり着いた整腸剤
きっかけは、大腸カメラでした
転機は、思いがけないところから来ました。
この歳まで一度も大腸カメラの検査を受けたことがなかったので、受けてみることにしたのです。
腹の悩みが理由ではありません。
年齢的にそろそろ受けておこうか、という程度の動機でした。
検査結果は、問題なしでまずは一安心です。
「他に何か気になっていることはありますか」
そして、検査のあとに問診がありました。
そこで医師から、こう聞かれたのです。
「他に何か気になっていることはありますか」
このとき、私は迷いました。
昔からのことだし、聞いてもしょうがないかな。
そう思ったのですが——せっかく聞かれたのだからと、朝にお腹がゴロゴロすることを、話してみました。
いま振り返れば、この一言がすべてでした。
「過敏性腸症候群でしょう」
医師の答えは、あっさりしたものでした。
過敏性腸症候群であろう、とのこと。
テレビなどから得た情報から、うすうす、そうではないかとは思っていました。
ですが、医師の口から言われると、やっぱりそうかと思いました。
「今はよい薬がありますよ」
続けて、こう言われました。
「今はよい薬があるので、飲んでみますか」
正直なところ、効果があるのかなと思いました。
数十年付き合ってきたものが、薬で変わるとは思えなかったのです。
ですが、せっかくだから試してみようとお願いしました。
処方されたのは「イリボー」という薬でした
処方されたのは、イリボーという薬です。
私が説明を受けた範囲で書きますと、
- 2.5μgと5.0μgの2種類があり、効きの強さが違います
ここから先は、医師の診断次第です。
私の場合はこうでした、という話としてお読みください。
私の場合:2.5μgから、様子を見ながら
私は男性ですが、まず2.5μgを処方してもらいました。
そして、1錠にするか2錠にするか、効果を見ながら決めていくことになりました。
服用については、こう説明を受けています。
- 1日1回
- 時間帯はいつでもよい
- お腹の調子がよければ、飲まなくてもよい
この「飲まなくてもよい」というのが、私にはありがたい説明でした。
毎日きっちり飲まなければならない薬だと、それ自体が負担になりますから。
最初の1週間は、効きすぎました
最初の1週間ほど、2.5μgを2錠ずつ飲んでみました。
結果は——私には、効きすぎました。
朝の行くべきときにトイレに足が向かわず、別の時間帯に行くことになるのは不便です。
そこで2.5μgを1錠に落ち着き、これが私にはちょうどよい量でした。
この「調整の期間」があることは、知っておくとよいと思います。
最初の量が合わなくても、それは失敗ではありません。
医師と相談しながら、自分に合う量を探していく——そういう薬なのだと理解しました。
続けて飲むことについて
気になったので、毎日続けて飲んでも大丈夫なのかを医師に尋ねました。
「続けて飲んでも問題ない」という説明を受けています。
私自身、量が落ち着いてからは続けて服用していますが、いまのところ困った症状は出ていません。
ただし——これは私が受けた説明であり、私の経験です。
飲み続けることについての判断は、必ず主治医にご確認ください。
体質も、症状も、併用している薬も、人それぞれですから。
費用のこと
現実的な話も書いておきます。
私の場合は、近くのクリニックで初診を受け、2.5μgを90日分処方していただきました。
診察代と薬代を合わせて、3,000円程度です。
90日分で3,000円、1日あたり30円ちょっとという計算になります。
数十年悩んでいたことに対して、この金額。
もっと早く相談すればよかった、というのが正直な感想です。
※金額は保険の負担割合や医療機関によって変わります。あくまで私の場合の一例です。
結果:8割方、おさまりました
そして、肝心の結果です。
これまでの悩みが何だったのかというくらい、朝のお腹が落ち着きました。
正確に書きます。まったくゼロになったわけではありません。
体感で、8割方おさまった——という感じです。
ですが、この8割が大きいのです。
- 途中下車が激減しました
- 「今日は大丈夫だろうか」と身構える回数が減りました
- 何より、緊張しなくてよくなりました
これが、釣りにつながる話だと思う理由
「腸の薬の話が、釣りブログに?」と思われるかもしれません。
ですが私は、これを釣りの話として書いています。
平日のストレスが減ると、週末が変わります
平日のストレスが、ひとつ減りました。
たったそれだけのことですが、週末の釣りに、以前より気持ちよく行けるようになったのです。
うまく説明できないのですが、精神的な落ち着きが生まれたという感じでしょうか。
金曜の夜に道具を準備するとき、土曜の朝に艇を積み込むとき、心の余裕が違います。
艇の上に、逃げ場はありません
このシリーズで繰り返し書いてきたことですが、艇の上にトイレはありません。
腹の不安を抱えたまま浮かんでいると、釣りどころではなくなります。
平日の朝の電車と、週末の艇の上。
場所は違いますが、「すぐに降りられない」という点では同じなのです。
その不安が減ったことは、私にとって釣行の質そのものが上がったことを意味しています。
ライフジャケットを点検し、バッテリーを充電し、ラインを巻き替える。
それと同じ列に、自分の体を整えておくという項目があってもいい——このシリーズを通してお伝えしたかったことです。
お伝えしたいこと
最後に、この記事を書いた理由を書かせてください。
私は数十年、「体質だから仕方ない」とあきらめていました。
そして、大腸カメラの検査という、まったく別の用事のついでに、一言相談しただけで、それが解決に向かいました。
もし、あの日「聞いてもしょうがないかな」と思って黙っていたら、私はいまも毎朝、電車の中で緊張していたはずです。
似たような症状に心当たりのある方には、一度試してみる価値が十分にあると思います。
もちろん、効き方には個人差があります。
私に合った薬や量が、あなたに合うとは限りません。
そもそも診断名が違うかもしれません。
ですが——相談してみることに、リスクはありません。
注意していただきたいこと
改めて、大事なことを書きます。
1. 処方薬です。医師の診察が必要です
イリボーは、医師の診察と処方がなければ手に入りません。個人輸入などで入手しようとすることは、絶対になさらないでください。
2. 効き方には個人差があります
私は「効きすぎて」量を減らしました。逆の方もいるはずです。 量の調整は、必ず医師と相談しながら行ってください。
そして、私が受けた説明が、あなたに当てはまるとは限りません。 服用を続けるかどうか、量をどうするかは、あなたの主治医が、あなたを診たうえで判断することです。この記事の記述を、判断の材料になさらないでください。
3. まずは検査を
私の場合、大腸カメラで問題がないことを確認したうえで、この診断に至りました。
お腹の症状には、別の原因が隠れている可能性もあります。 自己判断で「自分も過敏性腸症候群だろう」と決めつけず、まずは医療機関を受診してください。
4. これは私一人の体験です
この記事は、医学的な解説ではありません。一人の患者の記録として読んでいただければ幸いです。
まとめ
- 数十年、朝の通勤電車での腹の不調を「体質」とあきらめていました
- きっかけは大腸カメラの検査(結果は問題なし)。検査後の問診で、ついでに相談してみた
- 過敏性腸症候群であろうとの診断
- 処方されたのはイリボー。私は2.5μgを1日1回(2錠では効きすぎました)
- 費用は初診+90日分で3,000円程度
- 結果、体感で8割方おさまりました
- 平日のストレスが減り、週末の釣りに気持ちよく行けるようになりました
- 心当たりのある方は、一度相談してみてください
腹巻で冷やさない。
整腸剤で整える。
そして、必要なら医療の力を借りる。
地味な話ばかり書いてきましたが、週末に元気に浮かぶための準備は、タックルの手入れと同じくらい大事だと思っています。
数十年あきらめていたことが、一言相談するだけで変わることがあります。
同じように我慢している方に、この記事が届けば幸いです。
では、また。
お腹の悩みと向き合うシリーズ
① 腹巻で冷やさない ~モンベル ジオライン ウエストウォーマー~
② 整腸剤で整える ~ビオスリー+エビオス錠~


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