フロートの割れ修理、いざ本番 ~ポリエチレンの接合修理~

フロートボート

約10年使い続けてきたフロボ(フロートボート)のフロートに割れが発生しました。
フロートを買い替えてしまうのが最も安全で、手っ取り早いですが、これまで使い続けてきた愛着もあるし、もちろんお金も節約したいので、できれば修理して使い続けたい。
前回まで、フロートの割れた部分の接合方法を検討したので、今回は実際に修理作業を行います。

フロボの不具合や修理方法検討に関する前回の記事はこちら
フロボを10年使ってわかった、壊れやすい部分はここ
フロボのフロートの割れは修理できるのか
フロートの割れ修理の予行演習 ~ポリエチレンの接合修理~

作業の手順

前回、ポリエチレン製のフロートの割れを修理する方法を検討し、以下の3つを併用して採用することにしました。
【方法B】割れの生じた部分を熱して溶かし合わせる突き合わせ溶接
【方法C】割れの生じた部分を跨ぐように溶接棒を溶かして盛り付ける溶接
【方法D】割れの生じた部分を跨ぐようにワイヤーを埋め込んで修理

今回は実際に修理を行います。
作業は、
【方法B】割れた部分を突き合わせて溶接し、
【方法D】割れた部分を跨ぐようにワイヤーを埋め込み、
【方法C】割れた部分を跨ぐように溶接棒を溶かして盛り付ける
という順番で実施していきたいと思います。

作業を行う前に、接合させたい部分の洗浄を行います。
手術前の消毒のようなものです。

改めて、作業を行う部分の確認です。
写真だとわかりにくいですが、フロートにアルミバーを差すところに割れが生じました。

【方法B】割れた部分を突き合わせて溶接

では、準備ができたので突き合わせ溶接から始めます。
手術開始。

今回使うのも、ごく一般的な電気工作用の半田ごてです。

割れに沿って、半田ごての先端で溝を掘るように突き合わせ部分を溶接します。

これで表面は接合されました。
次に溝の両面に飛び出た部分を、半田ごての側面で溶かしながら撫でつけます。

溝も埋まり、しっかり接合できました。
手で左右に広げようとしてもびくともしません。
続いて裏面も同様に割れに沿って溶かしていきます。

そして溝を埋めます。

見た目も違和感ないですし、これで終えてもいいかなと思ってしまいます。
しかし、今後も長期に渡る強度を確保したいので続けます。

【方法D】割れた部分を跨ぐようにワイヤーを埋め込む

次はワイヤーを埋め込んで接合部分を強化します。
直径0.28mmのステンレスワイヤーを下のような形状にして埋め込みます。

ワイヤーを半田ごてで熱することで、周囲のポリエチレンが徐々に溶かされて、ワイヤーが沈み込んでいきます。

ワイヤーが予定している位置からずれないように、最初に両側を沈ませます。

そして全体を順番に沈み込ませます。

やはり表面がガタガタなので、平らになるように撫でつけます。

きれいな仕上がりにはなりませんでした。
しかし、次の工程があるので、とりあえずこれでよしとします。

【方法C】割れた部分を跨ぐように溶接棒を溶かして盛り付ける

最後に溶接棒を溶かして盛り付けます。
今回は、前の工程で埋め込んだワイヤーをカバーする意味合いもあります。
使用するのは、前回の記事で洗剤の容器から切り出した、なんちゃって溶接棒です。

ポリエチレンの溶接棒も販売されていますので、質の高い修理を目指す方はこちらを御利用ください。

では、溶接棒と母材を溶かし合わせていきます。
これもガタガタになります。

仕上げに、半田ごての側面で撫でつけて仕上げます。

最後はだいぶ見た目の悪い仕上がりになってしまいました。
表面を削って整えるという手もありますが、できるだけたくさん盛ってあった方が丈夫そうです。
そもそも見た目のきれいさは求めていないのでこれで終了とします。

試しにアルミバーを差して様子を見てみましたが、強度は十分なようです。

まとめ

3つの方法を組み合わせて、ポリエチレン製のフロートの割れを修理してみました。
【方法B】割れの生じた部分を熱して溶かし合わせる突き合わせ溶接
【方法C】割れの生じた部分を跨ぐように溶接棒を溶かして盛り付ける溶接
【方法D】割れの生じた部分を跨ぐようにワイヤーを埋め込んで修理

【方法B】だけでもしっかり接合できているように感じましたが、3つを組み合わせることで、より一層の強度が向上したようです。
同じ材質で溶接していますので、経年劣化などによる強度低下も起きにくいのではないかと思います。
この部分を使いつづけて、劣化の有無を経過観察していきます。

【方法C】と【方法D】はまだ割れが生じていない部分の予防にも有効ではないかと思います。
また、取れてしまった取っ手部分を復活させるということにも挑戦してみようかと考えています。

では、また。

注意
販売者である株式会社カーメイト様はフロートの修理については安全面の観点から推奨していません。
この記事を参考に修理などされる場合は、御自分の判断で安全性に十分注意して御使用ください。
事故があった場合、筆者は責任を負いかねますので御了承ください。


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