フロボ(フロートボート)の出航準備の時短ができ、ボートの上を広く使えるようになる「自作シートデッキ」。
製作に必要な材料を紹介する2回目。
今回は付属的な材料となります。
付属的材料
ボルト・ネジ
部材を強固に木材に取り付けるためには、ボルトを貫通させて固定することが有効です。
特に要となる金属プレートはM6サイズのボルトで固定しています。
また、木材同士はビスで固定しています。

爪付きナット
文字通り、爪がついているナットです。

爪がついているのがわかりますか。

パーツをボルトで木材に取り付ける場合、ボルトが貫通した反対側を通常のナットで固定すると出っ張りとなってしまいます。
シートデッキの場合、表面のカーペット上はできるだけ平らにして使用したいですよね。
そこで、この爪付きナットを木材に打ち込むと、出っ張りがなく、強固にボルトを取り付けることができます。
取り付けるとこんな感じになります。

この写真ではカーペットの上から爪付きナットを打ち込んでいます。
しかし、本来は下地となる木材(コンクリートパネル)に爪付きナットを先に打ち込んでボルトで締め付けておき、その後にカーペットを貼る方が、爪付きナットがカーペット表面に現れませんので、すっきりとした見た目になります。
爪付きナットはあまりなじみのない材料かもしれませんが、木材の表面と同一面に仕上がり、出っ張りがなくなるので便利です。
ボンド
どちらも定番ですね。

上のコニシのボンドG17はコンクリートパネルにパンチカーペットを貼り付ける際に使用します。
写真の商品は50ml入りですが、今回は使用する面積が大きいので170ml入りがおすすめです。
下の黄色いのは更にド定番の木工用ボンド。
木材同士の接着に使用します。
私はこのボンドで木材同士を一度貼り付けて、乾いた後にネジで固定しています。
ベニヤ板・杉板
写真は3mm厚のベニヤ板です。
ベニヤ板や杉板など、いろいろな厚さの木材を用いて樹脂サドルバンドや金属プレートの取り付け高さを調整します。
また、ベニヤ板は、コンクリートパネルにベルト状に貼り付けることで、補強材の役割も果たします。

水性ウレタンニス
ボートに使用するパーツに木材を使用することになるため、木材の表面に水性ウレタンニスを塗って腐食や劣化の防止しています。
水を加えて濃度調整をしながら塗ることができるので、使い勝手もよいです。
乾燥すると仕上がりの透明度が高く、しっかりした塗膜ができます。
また、水性ですので使用後のハケは水洗いすることができます。

ネジ止め剤
ネジやボルトが緩むのを防ぐ、ネジ用の接着剤です。
ボート上はある程度振動がありますので、ボルトが緩んでしまうおそれがあるため、安全のため使用しています。

使用する際は、ボルトの先端に一滴垂らし、ナットに締めこみます。

ネジの先端にこのような青い付着物がついているのを見たことがないでしょうか。
一定時間が経過して乾くと、振動などでネジが緩むのを防ぐことができます。
もしネジを外すことになっても、力が少し余計に必要になるだけで、外せますので安心です。
以上、いろいろと細かい材料を紹介しました。
材料編はこれで終了です。
次は製作方法を紹介します。
では、また。
注意
シートデッキはボートの安全性に大きな影響を与えるパーツです。
この記事を参考に製作される場合は、御自分の判断で安全性に十分注意して御使用ください。
事故があった場合、筆者は責任を負いかねますので御了承ください。
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