タックルを何本も持ち込む釣りをしていると、こんなふうに思ったことはありませんか。
「そんなに長く使っていないのに、全部のラインを毎回巻き替えるのは、もったいない。」
私はフロートボートのときは3〜4本、コンパクトカヤックのときは1〜2本のタックルを積んでいます。
1回の釣行で、1本1本を使う時間は意外と短いので、ラインの交換は2〜3回の釣行ごとに交換していました。
それでも釣りに行けば必ずかかるコストなので、できるだけ節約したい。
そこで試したのが、バリバスの「PEにシュッ!」です。
名前のとおりPEライン向けの製品ですが、メーカーは「ナイロン・フロロラインにも対応」としています。
これで、ナイロンラインの交換が、「2〜3回の釣行ごと」から「3〜4回の釣行ごと」に延びました。
ライン代でいえば、ざっくり3割の節約です。

千円台のスプレーで、ライン代が約3割減りました
長い記事になりますので、先に要点をお伝えします。
ナイロンラインの交換が、「2〜3回の釣行ごと」から「3〜4回の釣行ごと」に延びました。
効果は、ほかにもあります。
- キャストの伸びが良くなる(メーカー検証で、動摩擦係数が約31%軽減)
- ラインが傷みにくくなる(メーカーも「ライン寿命を延ばす」と説明)
- タックルの本数が多い人ほど、得をする
まずは100mlのノーマルタイプで十分です。
なぜ3割も減るのか、どう使えば効くのかは、この先で詳しく説明します。
私のライン交換の事情
まず、前提を書いておきます。
私は基本的にナイロンラインを使っています。
ジャークベイトやトップウォーターなど、ロッドワークでの釣りが好きで、その釣りには太目のナイロンラインが向いていると感じているからです。
持ち込むタックルの本数は、艇によって違います。
| 艇 | タックル |
|---|---|
| フロートボート | 3〜4本 |
| コンパクトカヤック | 1〜2本 |
本当は、毎回巻き替えたほうがいい
ラインは消耗品です。
本来であれば、釣行のたびに全部巻き替えるのが一番安心です。
ですが、実際には1本1本をそれほど長い時間使っているわけではありません。
ロッドワーク(ジャークベイト)用、巻物用、軽量ルアー用など——状況に応じて持ち替えるので、1本あたりの使用時間は釣行時間の数分の1です。
それを毎回、全部巻き替えると、フロートボートなら1回の釣行で3〜4本分です。
これが、どうにももったいなく感じていました。
そこで「2〜3回に1回」にしていました
ですので、私は2〜3回の釣行ごとに巻き替えるようにしていました。
この周期で、問題が起きたことはありません。
ラインブレイクで魚を逃したことも、切れてルアーを失ったことも、特に増えませんでした。
とはいえ、タックルの本数が多い分、ライン代はそれなりにかかります。
もう少し、なんとかならないか——。
そう考えたのが、PEにシュッ!を試したきっかけです。
PEにシュッ!とは:釣り糸専用のコーティングスプレー
PEにシュッ!は、バリバス(モーリス)のライン用コーティングスプレーです。
発売から20年以上、累計販売本数100万本以上のロングセラーです。
名前から「PEライン専用」と思われがちですが、メーカーは「ナイロン・フロロラインにも対応」と明記しています。
私もナイロン派なので、当初は自分には無関係の代物だと思っていました。
メーカーによれば、特徴は「釣り糸専用の配合」。
釣り糸の個性を保ちつつ、耐久性・耐摩耗性・円滑性を上げるよう、成分のバランスを釣り糸に合わせているとのことです。
※成分そのものは、メーカーが公表していません。
なぜライン代が3割も減るのか
ここが、この記事の本題です。
交換の間隔が延びると、消費はこれだけ減る
計算は単純です。
| 交換の間隔 | 1回の釣行あたりのライン消費 |
|---|---|
| 2回ごと | 1/2本分 |
| 3回ごと | 1/3本分 |
| 4回ごと | 1/4本分 |
- 2回ごと → 3回ごと にすると、約33%減
- 3回ごと → 4回ごと にすると、約25%減
私の場合、「2〜3回」が「3〜4回」になりましたので、ライン消費はおおよそ25〜33%、ざっくり3割減ったことになります。
タックルの本数が多いほど、効いてくる
そして、この節約はタックルの本数に比例します。
フロートボートで3〜4本を回している私にとっては、1釣行分の節約が3〜4倍になるわけです。

タックルを何本も持ち込む人ほど、得をする——これが、PEにシュッ!をフロボ乗りに勧めたい一番の理由です。
私が実感している、ほかの効果
効果などはできるだけ、数値やデータでお示ししたいところですが、ここからは私の感覚によるものですので御了承ください。
その1:キャストの伸びが良くなる
キャストのとき、ラインはガイドの中を擦れながら飛んでいきます。
メーカーの検証では、リールのスプールに直接噴霧するだけで動摩擦係数が約31%軽減されるとしています。
摩擦が3割減れば、飛距離は伸びます。
特に太いラインで効きます。
私はナイロンの20lbをメインに使っていますが、太いほどガイドとの摩擦の影響が大きいぶん、体感しやすいのだと思います。
その2:ラインが傷みにくくなる
ラインの表面は、ガイドとの摩擦で少しずつダメージがたまっていきます。
キャストを繰り返すたび、新品のような艶やかさが失われていきますし、水分も吸収しやすくなってしまいます。
メーカーも「ラインの劣化を予防し、耐久性もアップ」「ライン寿命を延ばす」と説明しています。
交換の間隔を延ばせたのは、まさにこの効果だと考えています。
その3:ガイドにも優しい
見落としがちですが、メーカーは「ガイドの摩耗も防ぐ」とも説明しています。
摩擦が減るということは、ロッド側の負担も減るということです。
効かせるための使い方
ここは自己流でやらず、メーカーの説明どおりにするのが確実です。
- 下にタオルや新聞紙を敷く(後述しますが、重要です)
- リールに巻いたラインに、スプールへ直接噴霧する
- 糸巻き量が多いときは、ラインを引き出しながら吹くとより効果的
- 噴霧後、約12〜24時間乾燥させる
最大の注意点:当日の朝では間に合いません
乾燥時間が一番のポイントです。
ノーマルタイプで約12時間が理想とされています。
つまり、釣行当日の朝に吹いても間に合いません。
私は釣行の前日の夜までに施工するようにしています。
平日の夜にできる、いちばん手軽な準備です。
塗り直しの目安
メーカーの説明では、キャストとリトリーブを激しく繰り返した場合で、
- ノーマルタイプ … 1日〜1日半で塗り直し
- プロ仕様 … 約3日(コーティングの保持時間がノーマルの約3倍)
とされています。
つまり、釣行ごとに施工するのが基本です。
実際に私は釣行前日に毎回吹いていて、気持ちよくキャストできています。
【重要】艇の上では、絶対に吹かないでください
これはメーカー自身が注意していることですが、噴霧した液が床やテーブルに付くと、ツルツルに滑ります。だから下にタオルを敷くのです。
そして、フロートボートやカヤックに乗る人に強くお伝えしたいのが、艇の上では絶対に吹かないことです。
甲板に付けば、足元が滑ります。 狭くて揺れる艇の上で足を滑らせるのは、洒落になりません。
施工は必ず自宅で、前日までに。 乾燥時間も含めて、計画的に行ってください。
→ 艇の上の安全については:フロートボートでのヒヤリと失敗① ~ルアーは凶器と心得よ~
どれを買えばいいか:5つのタイプ
| タイプ | 容量 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ノーマル(ガス) | 100ml | まずはこれ |
| 業務用 | 320ml | 釣行回数がとても多い人 |
| ノンガス | 50ml | 飛行機に持ち込みたい人 |
| ノンガス携帯用 | 18ml | お試し・持ち運び用 |
| プロ仕様 | 50ml | 保持時間3倍。乾燥は24時間以上 |
迷ったら、100mlのノーマルタイプで十分です。
私もここから始めました。
タックルの本数が多い方は、使う量も多くなりますので、慣れてきたら業務用(320ml)に移ると、さらに割安になります。
まとめ
- タックルを何本も持ち込むと、全部を毎回巻き替えるのはもったいない
- 私はもともと2〜3回の釣行ごとに巻き替え。これで問題はなかった
- PEにシュッ!を使ってから、3〜4回の釣行ごとに延びた
- ライン消費は約25〜33%、ざっくり3割減
- タックルの本数が多いほど、節約の効果は大きい
- キャストの伸び、ラインの傷みにくさ、ガイドの保護——ほかの効果もある
- 使い方はスプールに直接噴霧 → 12〜24時間乾燥。当日の朝では間に合わない
- 艇の上では絶対に吹かない
千円台のスプレー1本で、手持ちの全タックルのラインが長持ちします。
作業は前日の夜の数分だけ。
ライン代を少しでも抑えたいナイロン派の方、特にタックルを何本も積むフロボ乗りの方には、ぜひお試しください。
では、また。
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