せっかく釣れたのに、動画を見返したら魚が映っていなかった——そんな経験はありませんか。
私はフロートボートとコンパクトカヤックの釣りを、これまでソニーのアクションカメラ「HDR-AS100V」で撮ってきました。
ですが、肝心の一匹が画面の外ということが何度もありました。
そこで今回、DJIの360°カメラ「Osmo360」に買い替えました。
結論から言うと、360°カメラなら「撮り逃し」という概念そのものがなくなります。
どの方向で釣れても、必ず映っています。

アクションカメラの3つの不満が、全部解決します
長い記事になりますので、先に要点をお伝えします。
| これまでのアクションカメラの不満 | Osmo360なら |
|---|---|
| 胸に付けると、体の向いていない方向が映らない | 全方位を録っているので、どの方向でも映る |
| 頭に付けると、キョロキョロで画面が揺れる | 胸や艇に付けたままでいい。画角は帰宅後に決める |
| 画角が狭く、魚が見切れる | 360°なので、見切れない |
さらに、古いカメラはバッテリーの持ちも悪くなっていました。
Osmo360は8K/30pの360°撮影で約100分の連続撮影ができます。
なぜHDR-AS100Vでは撮れなかったのか、そもそも釣りを動画で撮ると何が良いのかは、この先で詳しく書きます。
そもそも、なぜ釣りを動画で撮るのか
私はYouTubeに釣り動画を上げるつもりで撮影していたわけではありません。
自分が釣ったところを、写真だけでなく動画でも残しておきたい。
撮り始めたきっかけは、それだけでした。
ですが、撮り続けるうちに、動画には思っていた以上の価値があると気づきました。
メリット1:釣れた状況が「データ」として残る
- どんなシチュエーションで釣れたのか
- どんなキャストで入れたのか
- どんなアクションで食わせたのか
これが全部、映像に残ります。
次の釣行で同じ状況に出会ったとき、何をすればいいかの答えがそこにあります。
写真では「釣れた魚」は残せても、「どうやって釣ったか」は残せません。
釣り日記に残す詳細な文章とは比較にならないほど貴重なデータとなります。
iPhoneで写真をスムーズに撮るには→釣れた瞬間、ボタン一発でカメラ起動 ~釣り人のためのiPhoneアクションボタン設定~
メリット2:記憶は、あてになりません
自分のバス釣りを動画で撮り始めたとき、これが一番の驚きでした。
ある日のバイトシーンを、私はこう覚えていました。
「キャストしたあと、5〜6秒じっくりポーズをいれてから、アクションを始めた」
ところが、動画を見返してみると——
実際には、数秒しかポーズしていませんでした。
自分では「長く待った」つもりでも、実際はほとんど待てていなかったのです。
バス釣りはそんなに頻繁に釣れるものではありません。
キャスト、アクション、リトリーブを繰り返していると、集中しているつもりでも、いつの間にかぼんやりした意識となってしまいます。
そんなときに突然のバイト。
興奮して釣り上げた後、頭の中で再生したバイトシーンと、映像に残った実際のバイトシーンは大きく違う。
これを知れたことは、私の釣りにとって大きな収穫でした。
動画は、本当の出来事を残してくれます。
メリット3:自分だけの思い出になる
バイトの瞬間。 水面が割れる音。ロッドが絞り込まれ、ドラグが鳴るファイト。
これが動画で残ります。
写真では決して残せない、自分だけの良い思い出です。
これまで何度も見たような他人が釣った動画ではなく、自分自身が釣り上げた特別な動画です。
何年経っても鮮明に見直すことができる——動画ならではの楽しみです。
釣り人あるあるの、40cmのバスが、いつの間にか50cmのバスになっているという思い出補正は封じられてしまいますが・・・。(笑)
初めて釣ったバスの思い出→初めて釣ったバスのこと覚えていますか ~前編~
初めて釣ったバスのこと覚えていますか ~後編~
HDR-AS100Vで気になっていたこと
ここからは、買い替えに至った理由です。
HDR-AS100Vは現在となってはだいぶ古いモデルですが、軽くて、使い勝手もよく、とても優秀なカメラです。

フロボやコンパクトカヤックのバス釣りで重宝し、長く使っていましたが、いくつか気になることがありました。
胸に付けると、体の向きしか映らない
最初は胸に取り付けて撮っていました。
ところが、フロートボートやコンパクトカヤックの釣りでは、体が向いている方向と、キャストする方向が違ってしまうことがよくあります。
艇の向きを変えずに、横や斜め後ろに投げる。
狭い艇の上では、よくあることです。
その方向で釣れると、映っていないのです。
頭に付けると、画面が揺れる
そこで、頭に取り付けて撮るようにしました。
これなら、見ている方向が映ります。
ですが、これはこれで問題がありました。
- 釣りの邪魔になる。 頭の上に物があると、どうにも気になります
- 画面が左右に揺れる。 周囲の状況を確認するために、キョロキョロ見回す。その動きがそのまま映像になり、見返すと酔いそうになる
魚の跳ねる音、次に投げるポイントの確認、他のボートの接近。
艇の上では、周囲の確認は欠かせません。
釣果や安全のための動きが、見にくい映像につながっていたわけです。
周りの安全を確認した結果…ヒヤリ→フロートボートでのヒヤリと失敗② ~岸際のツルに、ハチの巣~
画角が狭く、魚が見切れる
そして、画角が狭いという問題もありました。
ランディングした魚が、画面の端で切れている。一番見たいところが、半分しか映っていない。
バッテリーも弱ってきた
長く使ってきたので、当然バッテリーの持ちもだんだん悪くなってきました。
バッテリーは4本用意していましたので、これをすべて買い替えるとまとまった費用がかかります。
これを機に、買い替えることにしました。
360°カメラなら、全部解決します
360°カメラの仕組みは単純です。前後2つの魚眼単焦点レンズで全方位を、常に録画しています。
- どの方向で釣れても、必ず映っている
- 頭に付ける必要がない。 胸や艇に付けたままでいい
- 画角という概念がない。 魚が見切れない
そして、どの方向を見せるかは、帰宅後にアプリで決められます(リフレーミングといいます)。
撮影の仕事を、「現場」から「帰宅後」に移せる——これが最大の価値です。釣りをしている間は、カメラのことを忘れていられます。
Osmo 360を写真で紹介
では、実物を見ていきます。
操作するのは4か所だけ

右側面の中央に電源ボタンがあります。
ちょっと長押しでオンオフができます。
表側にはタッチパネルと、2つのボタンがあります。

左下の丸いボタンは「録画開始・停止」「シャッターを切る」などの機能が割り振られています。
右下の四角いボタンは「フロントレンズとリアレンズの切り替え」などです。
いずれも、場面によっていろいろな役割があります。
そして、細かい設定は、すべてタッチパネルで行います。
機能が豊富な分、設定メニューも多いので慣れが必要です。
左側:バッテリーとSDカード

左側のカバーを開けると、バッテリーとSDカードのスロットがあります。
バッテリーは交換できるので、予備を持っていけば長時間の釣行でも安心です。
右側:USB-C

右側のカバーを開けると、USB-Cの端子があります。ここから充電やデータの取り出しができます。
本体にはIP68・水深10mの防水性能があります。
とはいえ、USBケーブルで給電しながらの撮影は、端子部分からの浸水のおそれがあるため、ボートの上では要注意です。
取り付けは、磁石でパチン
インビジブルセルフィースティックなどのアクセサリーは、マグネットクイックリリースシステムで取り付けます。
インビジブルセルフィースティックは、映像から棒が自動で消える自撮り棒です。
棒の先にカメラを付けて掲げるだけで、まるでドローンで撮ったような、艇全体を上から見た映像が撮れます。

マグネットクイックリリースシステムとは、DJI Actionシリーズ共通の取り付け方式で、磁石とツメでカメラとアクセサリーを固定する仕組みとなっています。

磁石で吸い付いくので、ツメをカチッと取り付けます。
ネジを回す必要がないので、艇の上でも簡単に付け外しできます。
一度取り付けると、キャストしたロッドの先が少々ぶつかった程度では外れません。
いや、ぶつけてるのかよとツッコミまれそうですが・・・。
主なスペック
- 品名:DJI Osmo 360
- 動画:8K/30p(最大8K/50p対応)の360度撮影
- 静止画:最大約1億2,000万画素(360度)
- 連続撮影:約100分(8K/30p)
- 防水:IP68・水深10m(本体のみ)
- 内蔵ストレージ:105GB
- 重量:183g
- サイズ:61×83×36.3mm
- 価格:スタンダードコンボ 67,100円(税込)〜
注意点も正直に
- 安い買い物ではありません。 スタンダードコンボで67,100円。ただ、撮り逃しがなく、写真も動画も全アングルも1台で兼ねられることを考えると、釣り用としての価値は高いと感じています
- 8K映像の編集は重い。 切り出しはスマホアプリでできますが、端末の性能は必要です
- カメラは浮きません。 水上で使う以上、落水対策は必須です。
- 水中撮影は本体のみでは推奨されていません。 防水10mとはいえ、レンズの構造上、水中では映像が歪むためです。「水上で濡れても平気」なカメラと考えるのが正解です
まとめ
- 従来のアクションカメラでは、胸に付けると体の向いていない方向が映らない。頭に付けると揺れる・邪魔。画角が狭く魚が見切れる。
- 釣りを動画で撮ると、状況がデータとして残り、記憶の誤りに気づけ、思い出にもなる
- 自分の記憶と、実際の映像は違う
- 360°カメラなら撮り逃しがなくなる。画角は帰宅後に決めればいい
- Osmo 360は操作が簡単で、高画質、バッテリーは交換式、磁石でパチンと付け外しできる
実際の釣行で使い込んだら、艇への取り付け方や撮れた映像、使ってみたアクセサリー類も含めて、あらためてレポートします。
そして、このブログの内容を動画でも紹介したり、たまには釣行の様子も見てもらえるようにしたいと考えています。
では、また。


コメント