コンパクトカヤックのフットレスト、木の板がむき出しのままになっていませんか。
私のフットレストは、購入したときは塗装もニスもされていないベニヤ板でした。
水上で、しかも靴の裏で踏みつけるものなので、とりあえず水性ウレタンニスだけ塗って使っていました。
ですが、木の色のままだと、樹脂製のカヤック本体から浮いて見えることが気になっていました。
結論から言うと、塗装して、ウレタンニスを重ね塗りするだけで、見た目も丈夫さも生まれ変わります。

この記事では、フロートボートの自作シートデッキでも木部の塗装を続けてきた私が、フットレストを好きな色に塗り、ニスでしっかり保護するまでの手順を、写真で紹介します。
塗装前のフットレスト
こちらが塗装前です。

ニスを塗ってあるとはいえ、ベニヤ板の素材そのままの色です。
表面の保護に問題はありませんが、カヤックに乗るたびに目に入る場所なので、せっかくなら好きな色にしたいと思いました。
あわせて、耐水性を高めることと、靴の裏で踏みつけても傷みにくくすることも目指します。
そのために、仕上げのウレタンニスを、今回はしっかり重ね塗りします。
手順1:表面をヤスリ掛けする(足付け)
最初に、以前塗った水性ウレタンニスの表面を、紙ヤスリで軽く磨きます。

ウレタンニスの表面はツルツルしていて、その上に塗った塗料は剥がれやすくなります。
そこで、表面に細かい傷をつけて、塗料が食いつきやすくするのです。
この作業は「足付け(あしづけ)」とも呼ばれます。
手順2:白で下塗りする
仕上げの色を塗る前に、白で下塗りをします。

下塗りをする理由は2つ
1. 木目の透けを抑える
木目が透けることを防ぐことで、色のムラが抑えられ、均一できれいな表面に仕上がります。
2. 塗料の吸い込みを防ぐ
木材は、液体を吸い込みやすい性質があります。
先に下塗りをしておくと、仕上げの塗料が木に吸われず、ムラなく塗れます。
ただし、今回はすでにウレタンニスを塗ってあったので、2つ目の効果はありません。
下塗りに白を選んだ理由
今回の仕上げは紫色です。
紫や赤、黄色などの塗料は、下地が透けやすい性質があります。
木の上に直接塗ると、くすんだ暗い紫になってしまいます。
これらの色は白の上に塗ると、鮮やかな紫に仕上がります。
下塗りは仕上がりの質にこだわらなくてよいので、手早く済ませました。
塗装の様子は仕上げ塗りの部分でお伝えします。
手順3:仕上げの色を作る(調色)
せっかく好きな色に塗れるので、ちょっと個性的なカラーリングにしようと思いました。
選んだ色は紫。
最近買ったライフジャケットの色が気に入ったので、その色に合わせました。
目指すは、エヴァンゲリオン初号機です。
→ 関連記事:新しいライフジャケットを買いました ~ブルーストーム BSJ-5930RS~
塗料は定番のタミヤカラーのアクリル塗料ミニ。
1.まず、白(X-2 ホワイト)を容器に取り出します

2.主役の紫(X-16 パープル)を、白と同じ量入れます

3.塗料と同量の薄め液を加えて、ていねいにかき混ぜれば完成です。

白が入っているので、少し明るめの、よい感じの紫になりました。
手順4:エアブラシで塗装する
準備ができたので、エアブラシで塗っていきます。

缶スプレーではなく、エアブラシを使う理由
缶スプレーは、売っている色の中からしか選べません。
エアブラシなら、自分で調色した好きな色できれいに塗れます。
私が使っているのは、エアブラシとコンプレッサーが一体になったタイプです。
手ごろな値段なのに、缶スプレーよりも仕上がりが圧倒的にきれいです。
エアブラシというと、どうしても値段が高く、場所をとり、音も気になる、とハードルが高い印象があるのではないでしょうか。
しかし、コンプレッサー一体型のエアブラシは、ルアーのリペイントや、部分的な塗装も気軽に楽しめる道具です。
エアブラシについては、別の記事でぜひ紹介したいと思います。
薄く、何度も重ねて塗る
エアブラシは、塗料の粒子がとても細かく、薄く塗れて、乾くのも早いのが特長です。
表、裏、側面と、薄塗りを何度も重ねていきます。
仕上がったのがこちらです。

裏面の配管バンドにも塗装しました。

よく見ると多少の塗りムラがありますが、そこはご愛嬌です。
→ 関連記事:Osmo 360をコンパクトカヤックに取り付ける方法 ~配管バンド2個で、体に何も付けずに撮れる~
手順5:水性ウレタンニスで保護する
仕上げに、このブログでは何度も登場している水性ウレタンニスが登場。

| 面 | 重ね塗りの回数 |
|---|---|
| 表面(足の裏で踏む面) | 4回 |
| 裏面 | 2回 |
どうせ踏まれるものなので、仕上がりのきれいさは気にせず塗り重ねました。
そのぶん、丈夫な保護膜ができました。

メーカーの表記では、1回ごとの乾燥時間は20℃の条件で90分とあります。
当日暑かったこともあり、私は30分程度で塗り重ねたのですが、皆様はマネをなさらず、しっかり乾燥させましょう。
→ フロートボートの自作シートデッキでも、同じニスで木部を守っています:フロートボートの自作シートデッキ 完全ガイド
いかがでしょうか。


カヤック本体になじむ色ではないかもしれません。
ですが、自分としては当初の目的どおり、ちょっと個性的なカラーリングに仕上がったと思います。
エヴァンゲリオン初号機の紫を実現したつもりですが、家族からはフリーザ様と言われました(笑)
使ってみて
- 水をしっかりはじきます
- 靴の裏でふんばっても、気になる傷はつきません
- そして何より、このカラーリング
釣りをしていると常に目に入る部分なので、一層コンパクトカヤックに愛着がわくようになりました。
正直な注意点
- 塗りムラや細かい泡は出ます。 写真のとおり、完璧な仕上がりではありません。踏まれる板なので、私は気にしていません
- 水性ウレタンニスは「屋内木部用」の表示がある商品です。 私は水辺の道具にも使っていますが、傷みが見えたら塗り直す前提で使っています
- 塗るたびに乾燥を待つ時間が必要です。作業は半日ほどでも、乾燥待ちの時間が大半でした
まとめ
- 購入時のフットレストは、塗装もニスもないベニヤ板だった
- 足付け(ヤスリ掛け)→ 白で下塗り → 調色 → エアブラシで塗装 → ウレタンニスの順で仕上げた
- 紫などの色は透けやすいので、下塗りは白がおすすめ
- エアブラシなら、自分で作った色で塗れる
- ウレタンニスは表面4回・裏面2回。踏んでも傷がつきにくく、水もはじく
- 作業は半日ほど
むき出しの木のフットレストは、そのまま使わず、好きな色に塗装して、ウレタンニスでしっかり保護する、そんな小ネタの紹介でした。
では、また。



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